セイヨウニンジンボクは南ヨーロッパ、西アジア原産の落葉性樹木です。

樹高は2m~8mに達する低木~小高木で葉は細長く光沢があり、5~7枚がくっついて一枚の手のひら状の葉になります。夏から秋にかけて枝の先端にやや紫がかった青い小花を穂状に咲かせます。

木が若い(小さい)内からよく花を付けるので、鉢花としても利用されます。日本には明治時代に渡来しました。セイヨウニンジンボクを含むビテックス(ハマゴウ)属は以前、クマツヅラ科に分類されていましたが、現在ではシソ科に移されています。

花後にできる果実は香りがあり、風味はコショウに似ており香辛料として使われました。果実だけではなく、枝葉にも香りがあります。利用目的で分けると花木とも言えますしハーブとも言えます。

中国原産のニンジンボクの近縁でヨーロッパ原産なのでセイヨウ(西洋)の名を冠しています。ニンジンボクの名前はこの植物の葉が手のひらを広げたような姿をしており、それがチョウセンニンジンの葉に似ており、更に草ではなく木なので「ボク(木)」が付きこの名前になりました。ですから、漢字で書くと「西洋人参木」となります。ちなみに、チョウセンニンジンはウコギ科の多年草で本種とは植物的に縁遠いです。

属名のビテックスはラテン語のビエオ(結ぶ)から来ており、枝が曲げやすいことに由来します。