東アジアの亜熱帯に分布するキク科の低木で、園芸的には銀白色の美しい葉を鑑賞・用途の対象とするシルバーリーフの一種です。

日本では南西諸島や硫黄島などに自生が見られ、沖縄の方言でイシヂクと言われます。海岸の波しぶきがかかるような場所が自生環境で、隆起した珊瑚礁の上などにその姿が見られるそうです。環境省のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。鉢植えや寄せ植え用の苗として栽培品が流通します。

葉っぱはヘラ状で独特のにおいがあり表面には灰白色の短毛が密に生えます。冬になると茎の先端に径5mmほどの黄色い花を咲かせますが、花びらをもたないのでつぼみが開いてもあまり目立ちません。花が咲いた茎は生長を止め、その下のわき芽が新たに伸びて生長して茂っていきます。大きくなると株元から幹が木のようにごつごつとした質感になります。