真面目な話です。

数年前から地方の市場の集荷能力が減り、また全国の生産者も高齢化になり生産量も減っている…。

私として、店にたくさんの花を揃えたい…東京や大阪のように花屋には変わった綺麗な新鮮な花を並べたい….

そのように思っても…地方の市場は衰退している…

そこで関西の市場と仲卸と何度も話をして、想いを伝え、契約をして県外まで走る事にした。全く未知の人ばかりの市場に走った….

ここ2年でどれだけ走った事か…。交通費や燃料費を考えず赤字覚悟で走った…。

半年もすると、取引市場との交流関係も深くなり、競売でのコツも掴んできた。

そんな中…昨日初めて関西の市場の初競りに行ったのだが…市場の社長が年頭の挨拶で語った事…

市場として、買参人の納得できる品を全国の生産者から集め、生産者・買参人の為に全力を尽くす…

私はその言葉に感銘を受けたのだが…

後方にいた地元の花屋さん達が…

【口で言うのは簡単やからな…良い花無いじゃん!】と小声で言う…。

本当…辛いというか、ぶん殴りたい気持ちになった…。

私が親しくさせている関西の市場は年間70憶以上の花が売買されている…

私たち地元は5憶以下…つまり1/14ということになる…

分かりやす言えば…7%ということだ…

冷蔵庫の食材が100に対して7である….。

本当、冷蔵庫の中に食材がそろっていても、欲が出てもっと欲しいものがある!と子供みたいな事を言っているのと同じだ….。

これは自分自身にも言い聞かせている。恵まれたいなら自ら動け、愚痴を言う前に自分が何をやったか?を問え…。

自分にも言い聞かせているが、弊社スタッフもお花が有って当たり前!という世界にならないようしたい…

商品が有ることへの感謝の意を、仕事ができている事の感謝の意を、お客様が来てくれる事の感謝の意を…

原点から考えさせられた初市だった….。

代表…MIKUNI