ネメシア属の植物では、秋から春にタネをまいて育てるストルモサをもとに改良された、赤や黄、青、白などの鮮やかな花を咲かせる一年草の品種群が、長年親しまれてきました。ところが近年、-3℃程度までの耐寒性があり、半日陰などの涼しい場所で風通しよく管理すれば、夏越しも可能な宿根ネメシアと呼ばれる品種群が多く流通するようになりました。
宿根ネメシアは、四季咲き性が強く、3℃程度の気温があれば、真夏を除いて開花し続けます。ただし、花色は青、白、ピンクで、一年草の品種群に見られる、黄や赤の鮮やかな色はありません。
宿根草とはいえ、いずれも短命で、2~3年で枯れるのが一般的です。あらかじめさし木やタネまきで、株をふやしておきましょう。
なお、ネメシアのなかには、一年草のストルモサ系と、宿根ネメシアからつくられた品種群もあり、赤や黄色を含む大輪のカラフルな花を咲かせます。丈夫で大きく育つことから人気がありますが、品種によって夏越しが難しいので一年草として考えましょう。